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野菜王的処方箋・・・夏バテ対策の前に慢性疲労の知識

暑い日が続と「夏バテ対策」「疲労回復商品」が売れるようになる。でも本当に有効なの?効果が無くても満足すればそれで良い?ちょっと検証してみましょう。


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疲労の定義は様々ですが「作業効率の低下」とされる研究がいくつか見受けられます。疲れは肉体労働の結果の疲労とは異なり、精神ストレス、環境ストレス、感染、消耗性疾患、睡眠障害、運動など原因は複合因子で、慢性に経過している状態です。

 

暑い日が続と環境ストレス(暑さ、冷房の効きすぎ)、熱帯夜の睡眠障害により慢性疲労はさらに増強してしまいます。

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夏バテ対策は涼しさの演出やこってりした食べ物などが多いような気がしますが、食という観点からするとちょっと異なります。

 

抗疲労食品の研究論文から、作業効率、自覚症状、酸化ストレスマーカーを指標にして検証するとイミダゾールジペプチドという物質がいずれの指標でも疲労を軽減するという報告がありました。酸化ストレスの知識は過去のブログ2010/2/28参照。

 http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1257652.html



イミダゾールジペプチドは鶏胸肉に豊富だという。ほぅ。

 

「やっぱり肉!スタミナじゃないか!!!」と言われそうだが・・・冷静に冷静に・・・

 

疲労と食事について食事調査がなされている。調査結果によると疲労を感じているひとたちではエネルギーその他ビタミン、ミネラルとも「取りすぎ」の傾向があったようです。

 

スタミナ食とは「うな重」ではないようです。すなわち「バランスの良さ」「栄養密度の高さ・・・カロリーは適量。野菜の中でもでもビタミン、ミネラル、フィトケミカルが豊富に含まれた高品質のもの」ということになります。


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疲労対策商品は良質の野菜!夏野菜はお勧めです。ゴーヤ、ピーマン、なす、トマト、オクラ・・・11つ取っても抗酸化能が高い野菜です。ガーリックを効かせて内容がっちり!適量に!賢い夏バテ対策。美肌料理にもなる!

 

最近では森林セラピーが酸化ストレスからの回復に役立つという論文が出ています。

 

アンチエイジングも出来ちゃいますね。

 

なんたって美味しい!今日も食べて元気。

 

ビーマンかトウガラシか?・・・ぼたんこしょうという愛らしい野菜

私の言う「おいしい野菜」の1つがこのぼたんこしょう。野菜らしい味がする。これはカプサイシンすなわち辛みをもったトウガラシの仲間。カタチがピーマンでもなくパプリカでもない、かといって名前の牡丹ともちょっと違うのだけど、食べるとすっきりとした辛味が身体を駆け抜ける、特別な野菜なのです。


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長野県中野市
斑尾にぼたんこしょうの保存会があります。昨年、訪問。

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標高が高い場所でこんな風に栽培されています。生産している方も素敵です。


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今年は中学校PTA行事のためにおとり寄せしました。
シルクを折りたたんだよう・・。

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子供たちも、うん辛いね!


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お母さんたちもびっくり「あ~からい」


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いつものメニューでも特別な野菜で特別なメニュー。食べたあとじんわり熱くなり汗がにじんできます。夏ばて防止には鰻よりもぼたんこしょう。

 

タネ屋さんたち。真似して似た様な品種を作らないでね。歴史には勝てません。



 

チコリの花に願いをこめて・・・

チコリ村から「ちこちこ焼酎」が届いた。チコリのお花がラベルに描かれていた。

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先日のブログで紹介したチコリの花の根元であるチコリ芋をいただいた方からだった。醸造家でありながら書も絵画もこなす、まさにアートな方なのだ。


http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1418682.html

http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1391340.html

 


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チコリを生産したあと残る根っこの部分(チコリ芋)を活用すべく焼酎にしているという。母体である株式会社サラダコスモは大型施設栽培のグループ会社で、もやしやスプラウトなども生産している。

 

岐阜県中津川市にあるチコリ村には元気なチコリ女性たちが運営するチコリレストランがある。またチコリコーヒーなどの加工品も販売しているという。

 

食の「まともな企業」が誘導する地域づくりのモデルケースかもしれない(実際この目で確認していないので憶測だが)。


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醸造家の豊岡氏が描くチコリの花。開花時間がとっても短く、花びらも柔らかすぎて触るのもためらうようなチコリ花のはかなさを、悲哀感なくむしろ誇らしげに表現している。


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花の内側の、なんの衒いも無いおしべとめしべを見ると、かつてこんな素朴な恋愛もあったかな・・・そんなことを思い出す。

 

だからなのか・・・ボトルもブルーなのに暖かさを感じる。

 

最近、私は「酒づいている」が、特段お酒に詳しいわけではない。酒は好きだが、お酒の周辺の人や文化が野菜の世界に近く、そんなことでさまざまなお酒に恵まれているということなのだ。

 

梅酒、果実酒のほかにこういった野菜のお酒があるのは自然な事。野菜という青果物はいつでもリスクを伴う。加工品であるお酒は利益率が高いし規格外野菜を有効利用できる。だが最近は類似品が多くなったのも現実だ。

 

お酒とお酒の文化・コミュニケーションは野菜王処方箋の1つ。ある一定の枠にはめられて生きていかなければならない現代社会。心も身体もお遊びできるお酒は「安定剤」「抗うつ薬」よりは人間の命のしくみに則っていると思いますが・・・。

 

種をまき収穫し、収穫の喜びを分かち合う。愛する人に花を、ブライダルにお酒と花びらのシャワー、お葬式に花をたむけ食とお酒を囲んで故人をしのぶ。いつもそこに地元の醸造酒や郷土料理があったはず。

 

普遍的な人の生活はいつしか遠いものになった。

「否定はしない。ただ未来は創りたい」野菜王はそう語る。

 

チコリの花に密やかな愛を託すべく岐阜県中津川市のチコリ村を訪ねてみよう。もしも豊岡氏にチコリの花を描いてもらえたら・・・・その愛は永遠になるかもしれません・・・伝説は始まります。

 

PROFILE
宮田恵 MIYATA MEGUMI

医師(放射線科専門医・日本医師会認定産業医・抗加齢医学専門医)岩手医科大学卒業。野菜ソムリエ(最高位のシニア・ベジタブル&フルーツマイスター)。

画像診断医として、また国保診療所長としての地域医療の経験から、食の変化と生活習慣病との関連を追求し、その問題解決の困難さ、複雑さに気付く。医療機関の枠を超えた「予防医学活動」を通じ、健康な食と暮らしに関するメッセージを発信する「ベジタブルフォーキャスター(Vegetable forecaster)」として活躍。